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長板中形

長板中形とは、江戸寛文年間より伝わる浴衣染のひとつで、明治末期に普及した簡便な注染中形と区別するため「長板本染中形」とも呼ばれる伝統技法です。長板とは約6.5Mの捺染板のことで、この長板の両面に中形一反分の木綿生地を張り伸ばして防染の型付けを行うことからこの名称があります。熟練の技術により寸分のズレもなく両面に型付けされた生地は天然藍染め作業を数回繰り返され、水洗いして仕上げられます。簡便な注染中形と比べて十数倍のもの手間を要す精緻で情緒の深い長板中形は昭和30年に国の重要無形文化財に指定され松原定吉氏が技術保持者としてのちに人間国宝に認定されました。 yukata
神楽坂アートガレーギャラリーで開催された松原伸生氏の個展に出かけて参りました。松原定吉氏はご尊祖父でいらっしゃいます。日本工芸会の正会員、日本伝統工芸展、日本伝統工芸染織展、県展など各賞を受賞され、本来なら私などがお話しを伺うのはあまりに恐縮なのですが、いつも大変気さくであたたかく、わかりやすくご説明いただきます。展示作品に細かい説明は一切無いのですが、伺って初めて分かる熟練の極みにただ圧倒されるばかりでした。生地の面白さを活かしたもの、縞模様の1本だけ藍が濃いもの、帯のお太鼓になる部分だけ濃淡がことなるものなど・・ ゆかた2
白洲正子氏がきものの美について「つきすぎる」ことは嫌われる、由緒来歴をひけらかすこともすっきりしない、見る人が見ればわかる、ものはほどほどに投げやりなのが美しいなどどと書かれてあったのがよぎりました。「着こなす」ことを目標に「奥ゆかしさ」についても考させられます。これは、2年前に求めた松原伸生氏のテッセン柄。大切に愛でているからこそ今年はビヤホールにも、と思っています。
ynakao * - * 01:05 * comments(2) * - * pookmark

コメント

8月2日はぜひお召しになってくださいませ...^∀^
Comment by kn @ 2012/07/26 8:19 AM
いつもありがとうございます!うっかり今日は作業(?)が多く披露できませんでした。ぜひ皆さまでそのような会も催したいと思います!ご覧いただきいつも感謝しています。
Comment by 楽空間L'est @ 2012/08/03 12:07 AM
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